楽天モバイルの料金プランには日割り計算がないため、開通タイミングが料金に大きく影響します。
特にMNP乗り換えの場合、月末近くに開通させることで初月料金を大幅に節約できる可能性があります。
楽天モバイルで開通日の調節が可能なケースは以下の通りです。
- 新規契約(SIMカード)の場合
SIMカードの受け取り日を調整することで開通日をずらすことが可能 - MNP乗り換えの場合
回線切り替え手続きのタイミングを調整することで開通日のコントロールが可能
この記事では、楽天モバイルの開通日を意図的に調整する方法を、新規契約・MNP乗り換え・SIMタイプ別に分けて具体的に解説。
さらに、調整時に起こりがちなトラブルの回避方法も併せてご紹介します。
目次
楽天モバイルの開通日を遅らせることは可能?仕組みを解説
楽天モバイルの開通日(課金開始日)を遅らせることは、条件付きで可能です。
楽天モバイルでは、申し込み内容によって課金開始日が以下のように決まります。
申し込み種別 | 課金開始日 |
---|---|
新規契約(SIMカード) | 配送完了データが楽天モバイルへ通知された日、または電波が利用できるようになった日のいずれか早い方 |
新規契約(eSIM) | 開通手続きが完了した日 |
MNP乗り換え | 回線切り替えが完了した日 |
上記の仕組みから、以下のケースでは開通日を遅らせることができます。
- 新規契約(SIMカード)の場合
SIMカードの受け取り日を調整することで開通日をずらすことが可能 - MNP乗り換えの場合
回線切り替え手続きのタイミングを調整することで開通日のコントロールが可能
一方、以下のケースでは開通日を遅らせることは基本的にできません。
- 新規契約(eSIM)の場合
開通手続きを完了した時点で即座に課金が開始されるため
この仕組みを理解した上で、次の章では具体的な調整方法を詳しく解説していきます。
楽天モバイルの開通日を遅らせる方法|新規契約(SIMカード)の場合
新規契約でSIMカードを選択した場合、開通日を遅らせる方法があります。
新規契約の課金開始日は「配送完了データが楽天モバイルへ通知された日」または「電波が利用できるようになった日」のいずれか早い方となるため、SIMカードの受け取りタイミングを調整することで開通日をコントロールできます。
SIMカード受け取り日の調整
新規契約では「配送完了データが楽天モバイルへ通知された日」が課金開始日となるため、以下の方法で調整可能です。
- 配送業者からの事前連絡を活用する
- 不在対応で受け取り日をずらす
- 配送日時指定サービスを利用する
楽天モバイルの配送スケジュールを理解しておきましょう。
申し込み 時間 | 審査完了タイミング | 発送日 | 到着予定日 |
---|---|---|---|
平日12時まで | 当日中 | 翌営業日 | 最短2日後 |
平日12時以降 | 翌営業日 | 翌々営業日 | 最短3日後 |
土日祝日 | 翌営業日 | 翌々営業日 | 最短3〜4日後 |
ただし、本人確認書類に不備がある場合や審査に時間がかかる場合は、さらに遅れる可能性があります。
新規契約の開通日を調整する具体的な手順
ここからは、実際にSIMカードの受け取り日を調整する具体的な手順を解説します。
配送業者によって多少の違いはありますが、基本的な流れは共通しています。
重要なのは、配送業者からの連絡を見逃さないことと、適切なタイミングで調整依頼を行うことです。
- 申し込み完了後、配送業者からの連絡を待つ
楽天モバイルでは通常、申し込み完了から最短2日でSIMカードが発送されます。
発送後は配送業者(主にヤマト運輸や佐川急便)から配送予定の連絡が来る場合があります。 - 配送業者から事前連絡が来た場合は受け取り日を調整
メールやLINEで配送予定の連絡が来た際に、希望日時を指定できます。 - 不在票を活用した受け取り調整
初回配達時に不在にして、不在票から希望の受け取り日時を指定する方法です。
注意すべきポイント
SIMカードの受け取り調整は便利な方法ですが、いくつかの重要な注意点があります。
特に保管期間の制限や返送リスクを理解せずに調整を行うと、契約自体がキャンセルされてしまう可能性もあります。
以下のポイントを必ず確認してから実行しましょう。
- 保管期間は7日間が限度
配送業者の保管期間は初回配達日から7日間です。 - 返送リスクを避ける
長期間受け取らないとSIMカードが楽天モバイルに返送され、契約がキャンセルされる可能性があります。 - eSIMの場合
eSIMの場合はこの方法が適用できませんので、十分に注意しましょう。
楽天モバイルの開通日を遅らせる方法|MNP乗り換えの場合
MNP乗り換えの場合、最も柔軟に開通日を調整できます。
新規契約とは異なり、MNP乗り換えでは回線切り替えのタイミングを自分でコントロールできるため、開通日の調整幅が大きくなります。
特に月末近くに開通させることで、乗り換え元キャリアの料金を無駄なく活用しつつ、楽天モバイルの初月料金も抑えることが可能です。
回線切り替えタイミングの調整
MNP乗り換えでは「回線切り替えが完了した日」が課金開始日となるため、以下の特徴を活かして調整可能です。
- SIM受け取り後も従来キャリアが利用可能
- 手動での回線切り替え作業が必要
- 切り替えタイミングは自分で決められる
MNP乗り換えの基本的な流れ
まず、MNP乗り換えの全体的な流れを理解しておきましょう。
- STEP
MNP予約番号取得
- 作業内容:乗り換え元キャリアで手続き
- 所要時間:即日~3日
- 注意点:有効期限15日間
- STEP
楽天モバイル申し込み
- 作業内容:Webまたは店舗で手続き
- 所要時間:30分程度
- 注意点:残り期限7日以上推奨
- STEP
SIMカード受け取り
- 作業内容:自宅で受け取り
- 所要時間:2-3日後
- 注意点:受け取り後も元キャリア利用可
- STEP
回線切り替え
- 作業内容:my楽天モバイルで手続き
- 所要時間:数分~数時間
- 注意点:このタイミングで課金開始
MNP乗り換えで開通日を調整する手順
ここからは、実際に開通日を調整する具体的な方法を段階別に解説します。
- SIMカード受け取り後、すぐに回線切り替えを行わない
SIMカードが届いても、回線切り替え手続きをしなければ従来のキャリアが継続して利用できます。 - 希望の開通日に回線切り替え手続きを実行
my楽天モバイルアプリまたはWebサイトから簡単に切り替え可能です。 - MNP予約番号の有効期限内に完了
MNP予約番号の有効期限は15日間なので、この期間内に切り替えを完了させる必要があります。
MNP予約番号の有効期限と注意点
項目 | 詳細 |
---|---|
有効期限 | 発行日を含めて15日間 |
自動切り替え | 有効期限満了日の午前10時に自動的に回線切り替え実行 |
期限切れ時の対応 | 乗り換え元キャリアで再発行が必要 |
楽天モバイルでは、MNPでの申し込み後に、自身で開通手続きが完了していない場合、MNP予約番号の有効期限満了日の午前10時をもって自動的に回線が切り替わり、楽天回線のサービスが開始(課金開始)されます。
つまり、手動で回線切り替えを行わなくても、期限になると強制的に開通するため、以下の点に注意が必要です。
- 自動切り替えのタイミングは選択できない
- 開通日の調整は有効期限内でのみ可能
- 期限満了日が希望開通日と合わない場合は早めの手続きが必要
楽天モバイルの開通日を遅らせることができないケース
すべての契約方法で開通日を遅らせられるわけではありません。
特に近年主流となっているeSIMや、手続きの簡便性を重視した申し込み方法では、開通日の調整が困難または不可能な場合があります。
契約前にこれらの制約を理解しておくことで、後から「思っていたタイミングと違った」という失敗を避けることができます。
eSIMは開通日調整が困難
eSIMを選択した場合、以下の理由で開通日を遅らせることは基本的にできません。
- 申し込み完了後、最短3分で開通可能
- 物理的な配送がないため、受け取り調整ができない
- 開通手続きを完了した時点で即座に課金開始
eSIMの開通プロセス詳細
eSIMの場合、以下のような流れで即座に開通してしまいます。
- STEP
申し込み・審査完了
- オンライン申し込み完了
- 本人確認書類の審査
- 契約審査の完了
- STEP
eSIMプロファイル発行
- 審査完了と同時にeSIMプロファイルが生成
- QRコードまたはアクティベーションコードの発行
- my楽天モバイルアプリに開通手続きボタンが表示
- STEP
即座に開通可能
- eSIM設定を行った瞬間に回線が開通
- 設定完了と同時に課金開始
- 遅らせる余地が全くない
eSIMとSIMカードの開通タイミング比較
eSIMとSIMカードでは、開通までの流れと調整可能性に大きな違いがあります。
特に開通日の調整を重視する場合は、この違いを理解して適切なSIMタイプを選択することが重要です。
項目 | eSIM | SIMカード |
---|---|---|
発行時間 | 最短3分 | 配送に2〜3日 |
開通タイミング | 設定完了時 | 受け取り時または設定時 |
調整可能性 | ほぼ不可能 | 数日程度可能 |
物理的制約 | なし | 配送・受け取りが必要 |
eSIMで開通日調整が必要な場合の対策
もしeSIMを希望しつつ開通日も調整したい場合は、以下の方法を検討してください。
- 希望開通日に合わせて申し込み日を調整
- 審査時間(通常数時間~1日)を考慮してスケジューリング
- 土日祝日は審査が遅れる可能性があることを考慮
- 初回はSIMカードで申し込み、開通日を調整
- 開通後にeSIMへの変更手続きを実行
- ただし、変更手数料や手間がかかる点に注意
eKYC(オンライン本人確認)利用時の制約
- AI(人工知能)を活用した本人確認システム
- 運転免許証などをスマートフォンで撮影
- 顔写真と本人確認書類の照合を自動で実行
- 通常の郵送確認に比べて大幅に手続き時間を短縮
eKYCがSIMカードの開通日調整に与える影響
eKYC(AI本人確認)を利用すると、SIMカードの場合でも開通日調整の難易度が上がります。
従来の郵送確認に比べて審査時間が大幅に短縮されるため、計画的な開通日調整が困難になる可能性があります。
eKYC利用時の注意点
- 審査完了のタイミングが予測困難
申し込み後数分~数時間で突然審査が完了する - SIMカード発送が早まる
審査完了後、すぐにSIMカードが発送される - 受け取り調整の準備時間が短い
予想より早い配送で受け取り調整が間に合わない可能性
店舗での申し込みの場合
店舗での申し込みでは、その場で開通手続きが完了するため調整不可です。
- 来店・相談(30分~1時間)
- プラン・端末選択(15分程度)
- 契約手続き(30分程度)
- 本人確認・審査(15分程度)
- 開通手続き・動作確認(15分程度)
- 即日利用開始
ヨドバシカメラ、ビックカメラ、エディオンなどの家電量販店でも同様です。
- その場で全手続きが完了
- 店員による動作確認まで実施
- 帰宅時には既に楽天モバイルが利用可能
- 開通日の調整余地が全くない
楽天モバイルの開通日を遅らせる際の注意点とリスク
開通日を遅らせる際は、以下の注意点を必ず確認してください。
月末ギリギリは避ける
開通日を月末近くに調整することで料金面でのメリットは確かにありますが、月末の最終日や直前での手続きには大きなリスクが伴います。
特に想定外のトラブルが発生した場合、手続きが翌月にずれ込んでしまい、かえって損をしてしまう可能性があります。
以下のリスクを理解した上で、適切な余裕を持ったスケジューリングを心がけましょう。
- システム障害リスク
月末最終日に手続きが集中し、システム障害が発生する可能性 - MNP予約番号期限切れリスク
手続きが翌月にずれ込むと、乗り換え元キャリアの料金が追加発生 - キャンペーン適用期限
特定のキャンペーンには申し込み期限があるため注意が必要
推奨するタイミング
前述したリスクを回避しつつ、開通日調整のメリットを最大化するためには、適切なタイミング設定が重要です。
以下は、各申し込み種別における最適なスケジュールの目安です。
2〜3日程度の余裕を持たせることで、想定外のトラブルが発生しても対応可能な安全なタイミングを確保できます。
申し込み種別 | 推奨タイミング |
---|---|
新規契約 | 月の20~25日頃に申し込み、月末頃に受け取り |
MNP乗り換え | 月の15~20日頃に申し込み、25~28日頃に回線切り替え |
SIMカード返送リスクの回避
楽天モバイルに返送されると契約がキャンセルされる可能性があります。
- 返送期限は配送完了後14日以内
- 再申し込みが必要になる場合がある
- キャンペーン特典が適用されない可能性

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楽天モバイルの開通日を遅らせる方法のまとめ
楽天モバイルの開通日を遅らせる方法をまとめると以下の通りです。
契約方法 | 調整可否 | 調整方法 | 調整可能期間 |
---|---|---|---|
新規契約(SIMカード) | ○ | 受け取り日調整 | 最大7日程度 |
新規契約(eSIM) | × | 調整不可 | – |
MNP乗り換え | ○ | 回線切り替え調整 | 最大15日間 |
- SIMタイプの選択を慎重に行う
開通日調整が必要な場合はSIMカードを選択 - 余裕を持ったスケジュール設定
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